自動車保険の基本的な仕組み

自動車保険の基本的な仕組みを知ろう

日本の交通事故の現状について

 

交通事故の死者の数は、ここ数年間は啓発運動や飲酒運転取り締まり強化などによりここ数年間は減少傾向にあります。しかし、減少しているとは言え、平成23年は8千人以上の方が交通事故により亡くなられています。

 

また、死者数が減少している理由は、エアバックの装備や自動車ボディの衝突に対する改良など自動車の安全性が向上しているという理由もあるでしょうが、その代わり交通事故による負傷者も含めた死傷者数は年々増加傾向にあり、平成11年に100万人を突破して以来、平成23年は120万人を超えています。

 

なかでも、重傷を負うケースが増えているようであり、交通事故の後遺症による損害賠償額が2億円を超える判決例も少なくありません。
このような金額は自賠責保険ではとても対応することができません。

 

したがって、自動車保険の重要性はこれまでと変わることなく、あるいはそれ以上に重要性を増していると考えられます。

 

自動車保険の目的

 

あらゆる保険の一番の効力は、経済的リスクに備えるという面です。自動車保険でも交通事故の際の金銭負担リスクに備えることが、最大の目的となります。
車を運転する際は、まずは安全運転を心掛けることが一番ではありますが、不幸にも自動車事故の当事者になっってしまった場合、もっとも頼りになるのは自動車保険であることは間違いありません。
もちろん、現金や資産で賠償を出来るかたは保険は必要ないかもしれませんが・・・

 

万が一、死亡事故、相手に重度な後遺症を残す交通事故を起こしてしまい、何億円もの損害賠償を請求された場合、ほとんどの方にはそれを自前で負担する経済的余力はないでしょう。この万が一のためにも、自動車を運転する方は、自動車保険で十分な備えをしておくべきです。

 

「まさか自分に限って、交通事故なんか起こすわけない。」こう思っているドライバーの方も少なくはないでしょう。しかし、これはあなたのただの過信です。

 

事故状況や原因を調べてみますと、どうしてこんなところで事故?というような事例がほとんどです。
車に乗ったら、事故を想定した自動車走行を心がけなければならないと思います。

 

自動車保険の基本的な仕組みを知ろう

 

自動車を買えば、何らかの保険に加入するというのが普通なんですが、どんな保険に自分が入っているか、どのような保障があるか知って見えるかたは少ないかと思います。

 

保険の加入手続きは普通、車を買ったディーラーとか販売店で勧められるままに加入されているのではないでしょうか。
保険の重要性は今更強調しなくてもお分かりかと思いますが、何十年の運転歴のある方なら、一度や二度は事故の経験をお持ちではないでしょうか。

 

軽い事故ならいいですが、自分が過失のある大きな事故を起こした場合に、もし賠償額が何千万円とか何億円になった場合に保険の助けがなければ、普通の方では一生かかっても償える金額ではありません。

 

このように、事故によって自分自身の人生を終わらせてしまった例は枚挙に例がないと思います。

 

保険に入っていても、何十年も事故がなければ何百万円もの保険代が無駄になってしまうかもしれません。
しかし、保険とは安全と安心を買うものです。
運転するものは、誰でもいつでも事故を起こす危険を持ちながら運転をしています。
「備えあれば憂いなし」という言葉がありますように、保険に入っていないと一回の事故で人生を終わらせてしまうということがないようにしたいものですね。

 

自動車保険の加入率

 

自動車保険は、自賠責保険と任意保険に分かれますが、任意保険は入らなくても車を運転することができます。万一事故を起こしたら自賠責保険の補償内容では足りない事も多く、任意保険に入るのが当たり前になっていますが、実際には入っていない車も少なくありません。
車両保険や搭乗者傷害保険は、オプションのような形なので入っていない車も多いのですが、最も必要と思われる対人賠償保険も4台に1台は入っていないというデータがあります。

 

対人・対物はセットで入る人がほとんどだと思いますので、数値に違いがありませんが、全国平均の加入率は73.1%しかありません。多いと感じる人もいるかもしれませんが、交通事故を起こした時に数億円の賠償金額になる可能性があるのに、保険に入らない車がこんなにも多い事に驚きです。

 

人身事故を起こした時の賠償額は2億円以上になる事もありますし、対物賠償でも1億円を超えることは珍しくありません。そう考えると対人・対物は無制限の保険に入るのが当たり前のように感じますが、実際には2割強の人が保険に入っていないのです。

 

無保険車に引かれた場合の補償は

 

自賠責保険は強制保険ですが、実際には自賠責保険すら入っていない車もいます。しかし、自賠責保険については、相手が未加入であっても政府保障事業制度により、死亡3,000万円、後遺障害4,000万円、傷害120万円までの補償を受けることができます。

 

しかし、不運にも任意保険未加入者に引かれてしまった場合、保険会社にも国にも損害賠償請求することはできません。加害者がお金持ちで何億円でも支払えるようであればいいのですが、多くの場合、経済的に厳しくて任意保険に入っていない人がほとんどですので、損害賠償請求しても賠償金を受け取るのは難しいと言えます。

 

そんな時に役立つのが、「無保険車傷害保険」です。無保険車傷害保険とは、無保険車との交通事故で死亡したり後遺障害を負った時に、自分が契約している対人賠償保険と同等の保険金を受け取ることができるものです。(無制限の場合は2億円まで)

 

ケガの治療費や入院費は補償されませんが、賠償額が大きくなる死亡や後遺障害が補償されるのはありがたいですね。無保険車との事故で車の修理費が発生する場合の補償は、車両保険で対応することができます。